
老人がグラスを掲げる、約束の畑
シン・クア・ノン シーモアズ・ヴィンヤード
Wine Diary
「Sine Qua Non」——それなくしては成り立たないもの、というラテン語。マンフレッド・クランクルが年ごとにワイン名もラベルも変えてしまうため、同じものは二度と手に入らない。ハンチングを被った老人が赤ワインのグラスを掲げる版画調のエチケットは、クランクル家の愛犬の名を冠したシーモアズ・ヴィンヤードの証。凝縮した黒果実の奥から、燻したベーコン、スミレ、胡椒が幾層にも立ちのぼる。濃密なのに、重くない。カルトワインという言葉の本当の意味を、グラスが教えてくれる。
Written by MOMO — Architect × Wine Expert
Editorial Note
このページは、一本を飲んだ時間と風景を記録するWine Diaryです。日本で確認できる販売先がある場合は、下記からご確認いただけます。
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