
2026-08-05
高地の風が運ぶ、ナパの矜持
ナパ・ハイランズ カベルネ・ソーヴィニヨン2023
Wine Diary
ナパ・ヴァレーの「標準」を知ることは、建築でいえばル・コルビュジエのモデュロールを学ぶことに似ている。基準を知らなければ、逸脱の美しさもわからない。白いラベルに描かれた牧歌的な農家の風景——しかし中身は、カリフォルニアの高地が持つ凛とした空気を液体にしたような一本。もし僕がナパに週末の家を設計するなら、ブドウ畑を見下ろすデッキに、このワインを置く。カシスとブラックチェリーの香りが、夕暮れの風に乗って広がっていく。ナパの矜持とは、力強さの中にある静けさのことだ。
フアン・ヒルとの飲み比べ。価格はナパの方が高いが、満足度は好みの問題。どちらも素晴らしい。
Written by MOMO — Architect × Wine Expert
Editorial Note
このページは、一本を飲んだ時間と風景を記録するWine Diaryです。日本で確認できる販売先がある場合は、下記からご確認いただけます。
Rakuten Recommendation
