
2026-08-12
琥珀に沈む、百年の回廊
ビーニャ・トンドニア ティント レセルバ2011
Wine Diary
リオハの地下セラーには、時間が堆積している。ロペス・デ・エレディアの蜘蛛の巣に覆われた樽は、まるで遺跡の柱のようだ。もし僕がこのボデガを現代建築として再解釈するなら、地層を模した壁面に、琥珀色の光が差し込むギャラリーを設計する。トンドニアのレセルバは、6年の樽熟成と3年の瓶熟成を経て世に出る。急がない。待つことで生まれる複雑さ——ドライチェリー、なめし革、甘草、湿った土。口に含むと、時間そのものの味がする。現代の効率主義への、静かな反論。
Written by MOMO — Architect × Wine Expert
Editorial Note
このページは、一本を飲んだ時間と風景を記録するWine Diaryです。日本で確認できる販売先がある場合は、下記からご確認いただけます。
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